映画「ひとくず」と協会事業

映画「ひとくず」を観に行ってきました。

空き巣に入った家に、虐待で閉じ込められていた少女と遭遇するカネマサ。

自分の過去と少女を重ねあわせながら物語は進みます。

上映終了後、リモートで挨拶してくださった主演兼監督の上西雄大さん。

当初は「発達障害」をテーマにした映画を撮るつもりだったけれど、虐待の現状を知り、この映画の脚本を書き上げたそうです。

この映画に出てくるカネマサの義父やマリの母親の恋人はヤクザで、ろくでもない救いようのない男で、殴られる子どもには一切殴られる理由はない。

どんな子どもも殴られる理由はない。けれど、悲しいかな、理由をつけて殴る人間は存在する。

監督は「関心を持つことが最大の抑止」とおっしゃってましたが、その通りだと思います。

私は仕事でしんどい状況に置かれている子どもたちのことを知っていますが、そうでない人たちのほうが、この社会には圧倒的に多いです。

まちづくり協会ではモバイルコミュニケーションファンドの「ドコモ市民活動団体助成事業」が採択され、「児童養護施設周辺地域でのCAPプログラムの実施」というこどもの暴力防止「CAP」を昨年9月から実施しており、市民や保護者、こども園職員、小中学校教員、児童養護施設職員などを対象にしたおとな向けワークショップ、教職員ワークショップ、保護者ワークショップを実施してきました。

映画の内容が協会での取り組みにも通じる部分があるなぁと思いました。

4月には児童養護施設「翼」の見学(申込はまだです)、6月12日は映画「プリズン・サークル」の上映があります。

もっともっといろんな人たちに知ってもらうこと、しんどい大人がそのしんどさが原因で子どもに手をあげてしまうなら、そのしんどさを取り除ける取り組みをしていきたいと思いました。

ひとりで子どもを3人育てている人に「もっと子どもの話聞いてあげて」なんて私は言えない。仕事も家事も育児もすべて一人でこなす彼女に「子どもに関心持ってあげて」なんて言えない。彼女が笑顔で子どもたちに接することができるために何ができるのか、私自身が忙しさにかまけて、子どもたちの話をしっかり聞いてあげられない今の状況をどうすれば変えられるのか、そんなことを考えさせられた映画でした。

映画のなかではなかなかのケバいお化粧でしたが、徳竹さん、古川さんがめっちゃキレイでびっくりしました。

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