ゴールを明確に
先週金曜日は、大阪府人権協会の「事業計画のつくりかた講座」に参加しました。
講師はダイバーシティ研究所代表の田村太郎さん。
人権協会の事業にはファシリテーター養成講座や部落問題を考える講座など、いろいろと参加させてもらっていますが、田村さんの講座に参加するのは初めてでした。田村さんのプロフィールはHPをご覧ください。とても頭が良くて、いろんなことがやりたくて、そして良い意味で飽き性なんだなと感じました(失礼)
行為目標(何回する、何人集める)とかではなく、参加した人にどうなってほしいか、状態がどのように変化するのかを、目標にしなければいけないと言われて、なるほどなーと思いました。
そしてゴールを明確にすること。
私は自分の思いつきや、自分が学びたいこと、自分が「この人の話が聞きたい!」を目的に企画を考えてきました。
その視点も大事だけれど、豊中の人たちに、自分の周りにいる人たちに、今ある問題に対してどのようにアピールすれば関心を持ってもらえるのか、関心を持ってもらって、どうしたいのかをこれからは考えないといけないなぁと気づきました。
田村さんはご自身のお子さんを小児がんで亡くされた辛い体験から、ポートアイランドに小児がんのこどもとその家族が一緒に過ごせる施設を、10億円集めて、建設しました。
それは予算が10億というよりも、10億円が必要だったからです。
やりたい事業にいくらいるのかをまず考えることが大事。
お金がないからできないではなく、どうすればそのお金を集められるかを考えることが大事と言われて、ほんまや!と思いました。
ただ、もし今、まちづくり協会が10億円というお金を持っていたとしても、そのお金だけで部落問題を解決することは難しい。
お金は差別しないけど、差別をする人はいます。啓発事業をいくら実施しても、事業に参加してくれなければ意味はないし、
むしろ親切心で同和地区を避けることを知人に言いふらしているような人は、自分が差別をしているという自覚すら持っていない。そんな人たちに向けて10億円をどう使うか(持ってないけど)
自分が担当する啓発の講座が本当に必要な人たちのためになっているのか、自分が何をすべきなのか、頭の中を整理する機会を田村さんにいただいた気がします。
いろんな団体さんがいろんな事業や企画を実施しています。刺激を受けながら、時々模倣パクりしながら、私らしいやり方で、マイノリティの問題を一緒に考えてくれる人たち、そして次の行動に移す人たちを増やしたいです。次の行動に移せるための企画を考えたいです。
実際に本当に多くの人たちが、協会事業を通して、スタディツアーや、メディアプロジェクトや、ワークショップ参加時に率先して手を挙げてロールプレイに参加してくれるなど、次の行動に移ってくれていますが。
人に頼るのがへたくそですが、一人で人に突っ走らずに並走しながら進んでいきたいです。