2020年を振り返って

僕にとって2020年は何といってもコロナウイルスに振り回された年だった。

幸いにも自分自身や両親、友人や職場のメンバーなど、周りの身近な人が罹患することはなかったし、お金や生活に困るといったことはなかったが、学校や施設が長期間閉鎖になったり、政府による緊急事態宣言が発令されたり、世界中でたくさんの人が亡くなるなど、これまで生きてきた中で経験のないようなことが立て続けに起こった。そして、感染者は今現在も増え続けており、収束のめどは立っていない。このように何をするにもコロナウイルスに対する不安や緊張感につきまとわれたうえに、協会の事業体制の変化やセンターの改修工事も重なったことで本当に大変な一年間だったと思う。

しかし、そんな1年間ではあったものの、今までと違う形で部落出身という自分のルーツについて改めて見つめなおしたり、部落問題や差別の現状について語る機会をいただけたことは、“部落問題を人に伝えていく”といった部分で自分自身にとって大きな経験になったと思う。

部落問題については「寝た子を起こすな論」や「逆差別論」も含めて誤解されている部分もまだまだ多いが、来年もいろんな形で部落問題を学ぶとともに正しく伝えていく効果的な方法について探っていきたいと思う。

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