私はあなたのニグロではない

機関誌の編集校正作業に追われていますが、記憶が新しいうちに書いておかないと忘れてしまうので、こちらを先に。

火曜日はシアターセブンに「私はあなたのニグロではない」を観に行ってきました。電車に乗るのも、映画館に行くのも3か月ぶりぐらい。お客さんは4人ぐらいでした。

この映画は数年前にも上映されていたんですが、上映期間と私の予定が合わずに見逃してました。今回、黒人に対する暴行事件が起きたのがきっかけで再び上映されることになったようなので、観に行ってきました。

マルコムXもキング牧師も知っていたけれど、恥ずかしながらボールドウィンのことは知らなかった。しかしながら、彼の発言の深さ、先見の明に驚かされること、気づかされることがたくさんあった。

時折、流れる有名な映画では、どのようにアフリカ系の人たちが映され、使われていたのか。

ヒーローは白人で、敵は先住民やインディアン。ある意味、メディアリテラシーの素材でもあったように思う。

アメリカは自由の国だとか、「アメリカンドリーム」だとか言われるけども、実際には「暴力」そのものの国だ。

ただ生きることをこれほどまでに恐れなければいけない国のどこがどう自由なのだろう。

次から次に殺されてしまう運動家たちを見ると、みんなは黙ってしまって当たり前だろう。

人種差別の根深さに自分の無力さを痛感した。

けれども、ボールドウィンは「歴史は過去のものではない。今を生きている私たちが歴史なのだ」と言う。

「昔のこと」ではなく、いまを生きる私たちが、声を上げ、動いていく以外に、歴史を動かすことはできない。

虐げられているものがさらに頑張らなければいけない不条理な世の中そのものをなんとかしなければいけない。

水曜日は「ハリエット」を観に行きました。またのちほどご報告を。

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