2019年から2020年へ・・・

2019年を振り返れば、いろいろあった年だなあと改めて思います。「いいこと」なら嬉しいのですが、「よくないこと」ばかりが続き、ストレスは半端ではありませんでした。

こうしたことになるのは、私たちを取り巻く状況が根底から揺らぎ、変わってきているからだろうと思います。何事も不変なものはなく、刻一刻と変化していきますから、それを無視したままだと、とんでもないことにもなります。だから、常に周りに気を配り、自分たちが置かれている場所や状況を客観的に見つめ、自ら変革していくことが必要になります。

もちろん、相手のある場合の方が多いですから、こちらの言い分・主張がそのまま通ることはありません。しっかり話をし、議論を交わすことが不可欠です。それが「協働とパートナーシップ」ではないかと思います。

そうしたことがしっかり基本にあれば、問題や課題が起きたり、トラブルめいたことが起きても、理解し合えるはずです。これは言い方を変えれば、「信義誠実の原則」と読み替えることもできます。

この1年、私たちの周りで起きた出来事のいくつかは、そうしたことが蔑ろにされた結果、齟齬をきたし、問題解決の糸口が見いだせなくなったことによって複雑化しました。

人と人との関係、組織と組織の関係は一夜にしてできるものではありません。相応の時間と労力とが不可欠で、ある意味、忍耐を必要とします。そして、なれ合ったり、おもねったりするのではなく、原則を踏まえつつ、相互尊重の精神を発揮しなければなりません。

こうしたことどもを十分に知りつつも、人間は感情の動物でもありますから、一時的な感情のもつれが尾を引く場合もあります。それが深いものだと、なかなか修復することは難しくなり、最悪の場合は「不信感」となってしまいます。

ですから、事態を冷静に見つめ、ブレーキをかける地点を見出して、リスタートすること、これが肝要かなと思います。

私は今日(26日)が今年最後の仕事日で、明日から11連休になりますが、この時間、2019年のモヤモヤは一旦忘れて、待ち受けている新しい仕事の青写真を描き、気分よく2020年に臨みたいと思っています。

最後に、映画監督の森達也さんがこんなことを言っています。

「ジャーナリストにとって最も大事なのは、自分の目で現場を見て、声を聞いて、怒りや悲しみを感じること。そうすれば、一人でも多くの人に伝えたいという気持ちになるはずです」

「人権」に関わる仕事をしている私たちにとっても、まさしくの言葉ではないかと思います。現場や現実を知ること、見ること、そして、当事者と出会い、話を聞くこと、これが基本・土台です。2020年はこのことを大事にしていきたいと思います。(ささき)

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