企業人権協との交流会

先日、企業人権協との交流会がありました。

企業からの報告はキンチョーでおなじみの大日本除虫菊さんからで、記念講演は、豊中市同和問題解決推進協議会の会長で、常磐会短期大学のト田(しめだ)真一郎さんから、同解協の「答申」についてのお話でした。幼児教育を専門とされるト田さんのお話は、絶賛子育て中の私にはどんぴしゃのお話でした。

今は子どもが自分で選んでる靴下も、将来はそれが自分の人生を選ぶことになるや、クラスにいてる障害をもつ友達を「赤ちゃん」呼ばわりする子と、しない子の違いなど、とにかく勉強になることがたくさんありました。

私事だけれど、次女の3歳児健診に行ってきました。

問診を受けた小児科の先生は一度だけ長女がお世話になったことがある先生だった。

先生は「身長が低いね。成長曲線内で平均値内だけど、低い方やね。この先の身体測定でもし成長曲線内に入らなければ、病院を受診してください」と言われた。

これが初めての長女の子育てのときに言われていたら、私はきっと、どうしよう、どうしよう、背が低いって言われた、どうしよう。とものすごく狼狽えたはずだ。だけど、二人目という気持ちの余裕、そして私自身が背が低いという事実を考えると、多少低くても仕方ないわという結論に達した。

そして次女を預かってもらっている保育園の保育士も「小さくても、伸びてるなら問題ないよ」と言ってくれた。

話を戻すと、ト田さんの講演のなかで、虐待死した5歳女児の父親の話があり、その父親は、子育てに対する「ねばならない」がものすごく大きかったそうだ。

幼児体系はいけない、手足がスラっと伸びてて、きちんと挨拶ができて、受け答えもしっかりできなければならない。

虐待とDVを一切、かばうつもりはないが、もしかしたらこの父親も健診や何かで小児科医が軽く言った一言にものすごくひっかかったのかなとふと思った。

次女のクラスの子も気になるほどの肥満でもないのに、健診で「これ以上太ったらあかん」と言われたという。

深い意味はないし、言った医者が悪い訳でもないが、サラっと言った言葉に、閉塞感、焦燥感溢れる今の時代を生きる親は敏感に反応してしまうのかもしれない。

人と違っていい、そして間違ってもいい、彼女は彼女、私は私。そういう風に生きるのが難しい世の中になってしまうのは、なんとも悲しいし辛いなぁと思った。どんな子でも生きられる未来を切り拓くのが、大人の責務ではないかなと、ト田さんのお話と、健診での出来事を通して感じました。

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