謝罪を受けました
昨日は、校長、教頭、娘の担任、PTA会長と話をしました。
PTA会長からは、「この度は、私の軽率な発言によって、傷つけてしまったこと、不快な思いをさせてしまい、申し訳ありませんでした。お詫びいたします。大変申し訳ございませんでした」(多分こんな内容でした)
そこから会長さんはほとんど一言も話しませんでした。中途半端に言い訳をされてもめんどくさいし、余計に腹が立って相手が黙るまで畳みかけたくなるので、そこは無言でいてくれてむしろ助かりました。
私は、
このような場を設けてくださったことに感謝します。謝罪はもちろん受け入れます。関西人の気質というか、深い意味もなく「なんでやねーん」と相手に突っ込んでしまったという部分もあったと思います。
ですが、あの発言は、アウトです。悪気はなかろうと、そんなつもりじゃなかろうと、何も知らないのに、ああいうことは言うべきではありません。PTA活動は、子どもたちの健やかな成長のための活動です。だったら、今、この学校にどんな課題を抱えた子どもたちがいてるのか、給食しか食べるものがない子、家が安全ではない子、親と暮らしていない子、外国にルーツがある子、しんどい子どもたち。まずはそういう子どもたちがいてることを知ることから始めるべきじゃないでしょうか?
学校は、こどもたちにとって安心安全であることが最優先だと思っています。それは保護者や地域のボランティアの方も含めてです。
ベルマーク活動も登校見守りも大事やけど、やっぱり人権じゃないでしょうか?
学校に提出する緊急連絡簿に書かれた苗字二文字、名前二文字じゃない漢字を見て、「お前のおかん、ややこしい名前やな」
そんなことをいう子どもが出てきたとき、どうするんですかっていう話です。
学校では今後の教職員研修でこの件を取り上げてもらって、多民族共生人権教育センターでレイシャルハラスメントの研修を受け付けてるので、その研修をぜひ受けてください。
PTAは次回の定例会で、この件について報告してください。その際、私のことを詮索するようなことは絶対しないように注意してください。〇〇ちゃんのお母さんってどんな人なん?とラインで聞きまわるようなマネはやめてください。話がしたいならいつでも直接話をします。
そして、PTA役員さんたちはきっと、「それの何が問題なん?」という反応をする方がいると思います。ですので、悪意がなくても、そんなつもりじゃなくても、それはあかん発言なんやということを伝えてください。
というと、校長先生が「そんなん言わなくても、それはあかんことってわかりませんかね?」っていうから、
「わかれへんから、今回、PTAの会長からこの発言が出たんですよ。そこをきちんと押さえておかないと、結局、そんな些細なことで騒いで、在日の人はややこしい」ってなりかねないから、校長からでも結構なので補足してください。
校長先生は「今回の件は会長にもね、会長さんがあかんかったよ。その発言は絶対にダメっていうことを、私からも会長に伝えました。お母さんのおっしゃる通りです。人権はやはり大事でね、私たちも研修できっちり取り組んでいきます」って言ってくれたけど、じゃあなんで今年度からPTAの人権部なくすことを承認したんだ?4月に異動してきた校長には口出しする権限はなかったのかな。
研修して終わりじゃなくて、子どもたちにそれを返すかですよって言ったら、「そうですよねぇ、その通りです!」ってそればっかり言ってました。(ちなみにPTA連合会の事務局の人にも「私もPTAの会長さんを知っていますが、何かの間違いじゃ」みたいな発言があったことも報告しておきました。
金明秀さんのレイシャルハラスメントQ&Aを読んで、すごく共感できて、「私は間違えていないんだ。これは気にしすぎとか、些細なことではなくて、差別なんだ」ということを理解した。
マジョリティにとっては些細なことでも私たちのようなマイノリティにとっては、「マイクロアグレッション」が本当にしんどい。
前日に観た土肥いつきさんの動画でも「マイクロアグレッション」に触れていて、それにも勇気づけられた。言った側がどんなニュアンスで言ったとか、どんな言い方だったとかは関係ない。言われた側がその言葉でどれだけドキドキして、怖い思いをしたか、しんどい思いをしたか、そこがポイントだ。声をあげなければ、それはずっと「些細なこと」として流れていってしまう。
どの国に、どんな人間が住もうが、差別されるいわれはない。
今回はいろんな人たちが心配をしてくれて、共感をしてくれて、的確なアドバイスをしてくれました。相手さんと直接話をできたことよりも、自分を支えてくれる人たちがたくさんいてくれたことが何よりも心強かったし、嬉しかったです。ありがとうございました!
今日はも飲むよ!