「コロナ」と「緊急事態」

昨日、安倍首相は 「新型インフルエンザ等対策特別措置法」を改正し、「緊急事態宣言 」を発動できるようにしたいと野党の協力を求めたという。 同法でも対応が可能だという指摘に対して、「そういう解釈はできない」との立場を表明している。任意の法解釈をやってきたのに、なぜこれはそうしないのか不思議でもある。

今朝のニュースでは、「文部科学省が臨時休校の実施状況を発表 公立小・中・高校の約99%が休校」と報じられたが、圧倒的に首相の突然の「要請」を受け入れていることが明らかになった。しかし、1%ではあるが、自前の判断をしたところがあることにほっとする。

うちの事務所がある「豊中人権まちづくりセンター」は、1階がこども園、2階が隣保館、3階が児童館、4階がホール、隣に老人憩の家がある複合施設だが、児童館は3月2日から31まで閉館、憩の家は3月3日から24日まで閉館となり、隣保館とホールも利用は停止となり、人の出入りが途絶え、職員だけが黙々と「仕事」をしている。聞こえてくるこども園のこどもたちの歓声に救われている。

このように公的な施設はすべてが休館となり、イベント等も中止・延期となり、ある意味、「非常事態宣言」が出された状況が出現していると言っていいかもしれない。「要請」でこのありさまだから、法律に基づく措置がなされたら、これらを上回る事態になるんだろうと思うと、ぞっとするが、どうだろうか?

「右ならえ」は楽なのだろうが、まずは「要請」の根拠や必要性を吟味すべきだし、そのうえで、それによって引き起こされる諸々の問題を考慮し、対策を講ずるという順序になるべきだろう。思考停止に陥ってるような気がしてならない。

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