ブックトークへのご参加ありがとうございました。

6月10日はブックトークへのご参加ありがとうございました。

当日は9名のご参加があり、様々なジャンルの本を紹介いただきました。

『わかりあえないことから』 ── 平田オリザ

『Huma 希望の歴史(上)』 ── ルトガー・ブレグマン

『星の教室』 ── 高田郁

『それからの納棺夫日記』 ── 青木新門

『一人娘』 ── グアダルーペ・ネッテル

『静かな雨』 ── 宮下奈都

『まぐだら屋のマリア』 ── 原田マハ

『アドルノ』 ── 細見和之

『図説 豊中空襲』 ── 能登宏・編

『父と家族とわたしのこと』 ── 映画パンフレット

『311こども甲状腺がん 原告意見陳述集』

『戦争と性』

『C線上のマリア』 ── 湊かなえ

『今夜、喫茶マチカネで』 ── 増山実

『三たびの海峡』 ── 赤木連生

『しじんのゆうびんやさん』 ── 斉藤倫

『君を守ろうとする猫の話』 ── 夏川草介

『父ではありませんが 第三者として考える』 ── 武田砂鉄

『子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法』 ── 竹内健登

『内定力診断』 ── 竹内健登

『ネコの手を借ります。』 ── 山本甲士

『句集 平飼卵』 ── 湯屋ゆうや

『劒岳 点の記』 ── 新田次郎

今回のブックトーク。

最初は、「現代の若者たちの就職活動の精神的苦痛」や「自己肯定感の低下」就活鬱といった、いまの社会が持つピリピリとした空気感への違和感から始まりました。「私たちは一体誰の、どんな目線でジャッジされているんだろう?」

『死ぬまで落ち着かない』という言葉に表れる人生のままならなさや、九州の炭鉱の人々の過酷な歴史を描いた『三たびの海峡』、そして夜間中学校の厳しい現状に切り込む『星の教室』など、はじめはどこか希望がない感じや重苦しさを覚えるお話もありました。

しかし、そこから『希望の歴史』で言われている「人間は本来、過酷な状況でも助け合える」というたくましい回復力や、

『一人娘』が教えてくれる「完璧じゃなくても、周りを頼りながら生きていけばいい」「物事はなるようになる」と流れに任せるというしなやかさへと、対話がつながっていきました。

傷ついた心にスープを差し出す『まぐだら屋のマリア』や、そっと寄り添ってくれる『君を守ろうとする猫の話』『ネコの手を借ります。』『しじんのゆうびんやさん』のように、成果や評価とは無関係に、ただそこにいる存在を全肯定してくれる温かさに触れる大切さ。

さらに、哲学者の『アドルノ』や『図説 豊中空襲』の冊子、『句集 平飼卵』、そして自然の猛威と闘う『劒岳 点の記』といった作品の解説は、社会のシステムを動かす「強い側」ではなく、過酷な歴史や日々の日常の中で一生懸命に生きる「一人ひとり」に寄り添うことの大切さを教えてくれます。

効率や成果ばかりを求めるあり方から離れ、自分の等身大の足元を見つめ直すことで、世界は全く違った表情を見せてくれるのだと深く実感させられました。誰の目線で世界や社会を見るのかによって、見えてくるものが違い、優秀な人の種類も全くかわるのだろうとお話が出ました。

希望があるようにも感じ、なる様になるさとゆだねる潔さも素敵だと思ったり、有意義な学びの時間を本当にありがとうございました。

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