「コロナ」と「情報公開」

豊中市でも、3月7日(1名)、8日(2名)、10日(1名)と、4名の感染者が確認されています。いずれも大阪府が発表したもので、詳細は府のHPで公開されています。伝え聞くところによると、大阪では「コロナ」に関わる情報は、府が一元的に集約・管理・発信することになっているそうです。だから、市のHPをみても、関連情報はなく、府のHPにリンクが張られています。

吉村洋文(大阪府知事)もツイッターで(3月8日) 、「府内で発生した事例は、全て府が代表して情報発信していますが、発生自治体や保健所、専門家とも協力体制の下、進めています。医療機関名やクラスターが発生したライブハウス等は公表してますが、全利用者を特定できる保育所や幼稚園は公表しません(個別に全員に連絡)。事業者の自主公表は別途です。」と 言っています。 

「事業者の自主公表は別途です」とあります。昨日、NHK等のマスコミが「大阪音楽大学の関係者」の件を報じましたが、それは「音大」の「自主公表」を受けてのものということになります。 府は「音大」ということは公表しませんでしたが、仮に、事業者も公表しなかったらどうなるのでしょう?わからないままということもあり得ますが、それでいいのかという疑問が残ります。

「正確な情報に基づいて行動していただきますよう、お願いいたします。」と繰り返すだけでは、 市民の不安や恐れは消えません。府(知事)に一元化するのも一つの方法でしょうが、 市民のいのちとくらしを最前線で守る仕事をしている市(長)は、府とは違った視点・角度からの対応があってもいいのではと思います。

「読売新聞」3月10日(夕刊)

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